介護施設で働くメリット・デメリット
超高齢化社会を迎えて高齢者の社会保障がますます重要となってくる時代ですが、平成26年度の調べでは介護施設の半数に近い施設で看護師が不足しているとわかっています。その分歓迎されることが多い介護施設での看護師が働くメリットとデメリットを紹介します。
介護施設のメリット
介護施設は高齢者の生活の場であるため、病気の治療を目的としている病院とは違い快適に高齢者が暮らすことができるようにサポートをすることが目的となります。また病院と違い医療従事者の数が介護施設は少ないため、看護師は判断力を身につけることができるといえます。施設によっては常勤の医師がいないというところもありますので、何か緊急の事態が起これば看護師が状況を見立てる必要があります。病院へと搬送すべきなのかといった判断や、症状を観察して適切な応急処置を行うなどの判断力を身につけられる機会が多い職場となります。
そしてコミュニケーション能力も病院で働くよりも身につけやすいといえます。介護施設は少数の医療従業者で構成されているということもあり、基本的にケアスタッフと協力関係をしっかりと築く必要があります。さらにこの医療従業者だけではなく、介護従業者とも協力して仕事を進めなければなりませんので、違う業種の人と積極的に関わっていくこととなります。こうした自分が知らない分野を担当する人と、逆に自分が知っている分野でサポートするといった協力関係は医療従業者とのコミュニケーションよりも大変です。しかしその分コミュニケーション能力も伸ばすことができるのがメリットとなります。
介護施設のメリット
医療従業者が少ないという特徴から責任やプレッシャーを感じることが多くなります。同僚の看護師がいないことや判断をすぐに仰げる医師がいないことがあるなど、利用者1人の急変事態には自分の知識と技術で対応することが求められます。そのため自分の判断に迷ってしまったり不安を感じてしまうなど、プレッシャーを感じてしまう場面が多いです。
また介護スタッフとのコミュニケーションがしっかりと取れていなければ、すべき仕事があるにも関わらず介護に関する仕事を手伝い過ぎてしまうなどの業務量が多くなることもあります。また介護スタッフとの仕事の境界線があいまいであることが双方の不満となってしまうことがあるなど、コミュニケーションがしっかりと取れていなければ仕事量が増えてしまうことはもちろん、人間関係も良好な関係を築けないということもあります。