需要が高まる介護施設での仕事内容
高齢化社会がどんどん進んでいる日本は現在超高齢化社会へとさらに段階が進んでいます。そのため看護師の資格を活かせる職場は病院だけではなく、高齢者を対象とした看護も需要が高まったことで介護施設へと広がっています。そんな介護施設で働く看護師の仕事について紹介していきます。
介護施設での役割
介護付き有料老人ホームを例に挙げて看護師が介護施設で働く際に求められる役割についてまず知りましょう。病院と違い、介護施設では看護師の人数は少ないです。そのため日常の介護など利用者のサポートは介護士が行います。看護師は基本的に入居者の健康チェックと日常で必要な医療行為など、介護士だけではカバーできない部分が仕事となります。
医師との連携が取れている施設では看護師1人の判断に任せられるという場面は少ないですが、看護師の指示によって行動する場面が多くなります。緊急時には看護師の専門的な知識を用いて、救急車を呼ぶかどうかの判断や応急処置といった責任ある仕事を任せられることとなります。そのため新卒の看護師というよりも、ある程度病院でそういった緊急時の場面を経験している看護師の採用が多く感じられます。
介護施設の仕事内容
介護施設で働く看護師の1日のスケジュールと一緒に具体的な仕事内容についてもみていきましょう。まず出勤して行うことは朝礼とバイタルチェックです。朝礼では夜勤スタッフからの引き継ぎを行い、自分がいない間の変化についてチェックします。そして利用者の体調をチェックしていき、必要があれば医師に相談したり指示を仰ぐこともあります。これらの仕事が終われば、自分の業務を確認していき引き継いだ情報などをもとにして予定を立てたり、他のスタッフに指示を出しておきます。
介護施設では薬の管理が重要となってきますので、何種類もの薬を服用されている利用者に対しては適切に服薬できるよう管理する仕事があります。空いた時間を使って服薬しやすいように薬をセットしておいたり、食前食後といった服薬のタイミングを間違えないように注意します。そして症状に変化が見られる利用者に対しては医師へ相談して現在の薬の投与を続けるのか、もしくは薬を変えるのかといった場面も出てきます。
そして看護記録も重要な仕事になり、介助や処置をしていて気付いたことをまとめて記録しておきます。急変時にはその記録をもとに医師に症状を伝えることもありますし、他のスタッフへの情報共有の意味も持ちます。自分だけが理解していても自分がいない場合には他のスタッフが対応に困ってしまいますので、できるだけわかりやすく記録をつけて情報共有をしておきます。